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本日は、LinArt(ラインアート)XL1690 col.red です。ラインアートシリーズは、 シャルマン眼鏡さんが手掛けるオリジナルブランドです。当店も、オープン当初から、コーナー展開するブランドです。上皇后美智子様がピアノを演奏される際にご着用されていたのが、このラインアートシリーズのフレームでした。

今回の XL1690は、LinArt(ラインアート)中の「etude(エチュード)」というコレクションです。フランス語の音楽用語で「練習曲」の意。テンプル部は、一見3本ラインに見えますが。5本のエクセレンスチタンが使用されており、上下2本ずつが溶接されている構成です。細かく波状になっており、この仕様により縦方向の圧力に対して強い構造でありながら、 見た目の美しく。また、「繊細」に見える造形が、活きて。 お顔に装着した時に、側頭部に、過度の圧迫をかけることなく、優しくフィットし、包み込むように。しかし、しっかりと適切にホールドしてくれます。何よりも、かけ心地の「軽さ」は、この新シリーズのエチュードでも健在です! また、このXL1690 col.red は、女優の檀れいさん着用モデルとアナウンスされています(週刊文春掲載)

一目惚れポイント~その色遣い

フロント部は、「多角形型」ですが、角に丸みが加えられ、ソフトな印象です。今回のXL1690 col.redの一目惚れポイントは、「色遣い」です❣ 

フロント部は、ゴールド系カラーをベースに、明度を抑えたレッド系カラーが、リム部周辺に施されています。このカラー選択が、レッド本来の「明るさ」を巧みにコントロール。お顔に装着した時に、何とも言えない、「陰影感」と「深味」が表現されています。また、テンプル部は、5本のエクセレンスチタン使用と、お話ししましたが。カラーは、上から2・3・4本目のみ。つまり、真ん中3本目の1本と、接合された部分の1本のみ、レッド系カラーに色付け。本当に、繊細なディテールの仕様です。その仕上げの美しさに、思わずため息が・・・。そして、この色付けは、職人さんの、「手作業」によるものとの事。今回もクラフトマンシップに触れた想いで、感動しています。本当に素敵なフレームです☺

上下がゴールド。2~4本目にレッド系カラーの繊細な色づけ

LinArt(ラインアート)フレームについて

最後に材質について。LinArt(ラインアート)シリーズ、特にテンプル部の3本、5本ライン、「細くて弱そう」という印象を持たれる方も多いと思いますが。実は、クレームの少ないフレームの一つではあります。材質は、「エクセレンスチタン」という、シャルマン眼鏡さんが、 東北大学研究所と共同で、メガネフレームのために独自に開発した素材 を、使用しています。そのエクセレスチタンを、大阪大学研究所のレーザー接合技術によって、作製されています。見た目の美しさもさることながら、この「繊細」に見える造形が、 大学のLab(ラボラトリー、研究所)と1956年創業のシャルマン眼鏡さんのコラボで、人間工学に基づいた、日本の叡智を合わせて開発されたようなフレームです。第4回ものづくり日本大賞特別賞も受賞されています。 日本製です。

フレーム価格 ¥48,000(税別) 価格¥57,200(レンズ付税込価格)

EXCELLENCE TITAN(エクセレンスチタン)について(メーカー説明)

チタンという素材は、強度、軽さ、耐食性を備え、さらにニッケルを含まないので、メガネのみならず様々な分野で活用されている金属です。しかしバネ性が少ないこともあり、より掛け心地のよいメガネを開発する為、柔軟性の高いβチタンや、形状記憶性を備えたNT合金など様々なチタン合金が、メガネ素材として使用されてきました。ただ、それらの素材はいずれもメガネとは違う分野で開発された素材です。その為、理想のメガネを創るには、不十分な点があることも確かでした。

私共シャルマンは、これまで、より掛け心地のよいメガネを皆様へ提供しようと、チタン加工技術をはじめとし、さまざまな研究を重ねてきました。そのなかで、理想的なメガネを創る為には、素材そのものから開発することが必要であると考えたのです。そして、金属研究の世界的権威である東北大学金属材料研究所と私共シャルマンの8年に渡る研究開発の結果完成した素材、それがこのエクセレンスチタンです。この素材を使用することにより、包み込むようにソフトな掛け心地で、しかも購入時の掛け心地が長く持続するという、まさにメガネにとって理想的なベネフィットを兼ね備えることができました。

レーザー接合技術について

エクセレンスチタンの素材の特性を最大限に引き出す為には、従来にはない、まったく新しい溶接技術が不可欠でした。偶然にもエクセレンスチタンの素材開発と時をほぼ同じくして、溶接技術の研究開発が進んでいました。接合技術開発担当の中村浩が、ふくい産業支援センターの協力のもとレーザ接合技術の世界的権威である大阪大学接合科学研究所と接合技術の開発に取り組むことに決まっていたのです。

通常、メガネの製造工程では金属と金属を接合する為にろう付けと呼ばれる溶接作業を行いますが、ろう付けではその加熱範囲の大きさにより母材が軟化したり、金属の組織変化が起こる可能性、さらに、ろう離れという接合部分がはがれてしまう可能性があります。もちろん、私たちシャルマングループは、さまざまな不具合が起こらないようにこのろう付けの技術を改良し、その技術は、完成の域に達していると言えます。しかし、メガネの可能性をより広げる為には、ろう付けではない新たな接合技術の開発が不可欠でした。そこで、着目したのが車や飛行機の部品の接合に用いられ、非常に高強度の接合が可能なレーザ接合技術のメガネへの応用だったのです。



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