本日は、メガネ作製に関する、individual(インディビジュアル)の観点からのレポートです
individualとは、「各個の、一個人の、個人的な、独特の、特有の、個性を発揮した」という意です
メガネは、お顔の形状、左右の度数、お好み、お悩み等々
元々 individualな 要素満載です。今回は、見え具合に直結する「アイポイント」についての内容です
メガネの「アイポイント」 とは、メガネをかけた時の、眼の「瞳孔中心」の位置のことを言います
メガネは、視線とレンズの光学中心を、一致させて作製します
そのために、視線の通過位置にレンズの光学中心を合わせます
例えば、近用メガネの場合、 「アイポイント( 瞳孔中心 )」より
約6mm下方(一般的な眼の下方回旋にて)で設定します
その作製根拠が、アイポイントとなりますので、メガネを作製する場合、
その測定は、大変重要となります
視線からレンズの光学中心がズレてしまいますと、
収差やプリズム作用が生じて、適切な見え心地が得られなかったり、
「違和感」「疲れ」の原因になったりします
また、累進レンズにおいてのアイポイントは、そもそもレンズを開発する際に、
頭をまっすぐにして正面を見ているときの位置(第一眼位と言います)に瞳孔中心を合わせて
作製することを基本として、そのレンズの能力、
つまり、見え心地や視野(特に近方視野)が適切に働くように開発されています
この点からも、アイポイントの設定は、メガネ作製にとって、非常に大切な要素のひとつです
さらに、片眼ずつに、左右差、上下差、頭骨の前後差など、考慮、
中心からずれると、収差やプリズムが発生しますので、
その差に合わせて光学中心を設定する必要があります
せっかく時間をかけて合わせたレンズ度数、選んだレンズが、
その力を十分に発揮しづらくなったり、
違和感(見え具合、見え心地、不快感、疲労感等)の原因となります
そして、「アイポイントの測定」そのものの、「誤差」も見逃せません
例えば、約40cm離れた位置から、
測定機器(メジャー等)27mm(眼球の回旋点からレンズ前面までの距離)にセットして
測定する場合、正面から「約3cm測定位置がズレた」だけで、レンズ上では、
「約2mmも、ズレて」しまい(フレーム上下で30~40mm程度、
この点を考慮するとこの差は小さくありません)
正確な測定も、大変重要になります
このアイポイント測定も、2024年の現在は、測定機器を使用して、
パソコンと連動させて、測定が出来るようになってます
当Lab.(ラボ)では、 上記の注意点を踏まえて
私自ら、メジャー等と、ペンライトを用いて、瞳孔反射より、アイポイントを測定します。
理由は、以下の点を考慮しています
例えば、上下方向に位置ずれ(瞳孔中心と光学中心の上下方向のずれ)が生じると、
上下プリズムが発生します
特に累進レンズの場合は、視線の通過位置が左右で変わるため、
「ぼやけや揺れゆがみ」に直結する場合も多いです
また近方見る時に、手元の見え方が左右で異なってしまい、
非常に不快、不鮮明な見え方になってしまったりします
さらに、上下の高さの差を合わせて作製するのが「キホン」とは言え、
左右眼球の動き(特に下方回旋量)を考慮しながら、設定した場合も良いことが多いです
例えば、瞳孔距離が極端に狭いまたは広い場合の考慮
左右ズラしてみるお客様の考慮、眼位のある場合の抑制発生等の考慮
などなど上げるとキリがないですが、
実際にお客様と対面して、得られる情報は、快適なメガネ作製のために、非常に重要な要素満載です
例えば。「視る」所作は、上記のポイントが、各々連動または同時に起こっています
真正面から、お客様に向き合うことによって多岐に得られることが多く、
この点を大切に考えて、当Lab(ラボ)では、細心の注意をもって、実践しています
「petit boutique multimarque(プチ・ブティック・ミュルチマルク)」をコンセプトに世界中から一つ一つ集められたフレーム・サングラス等を、(小さいながら)白とブルーを基調とした開放的な空間で心ゆくまで、お選びいただけます。
海外フレームはEU圏(欧州)系ブランド(TOMFORD・parasite・prodesign等)を中心としたラインナップ。日本国内はDomesticInternational・Ties・OMODOK・シャルマン(ラインアート等)正式契約店等も含め取り扱い。国内外共にクラフト系ブランドに強みを持っています。
レンズに関しては、HOYA・Nikon-Essilor・SEIKO・東海光学・イトーレンズ等。医療用CCP及びRETINEX(レチネックス)取り扱い等。補聴器はsignina(シグニア)補聴器等
「脳に合わせる快適メガネ」を掲げ、左右の網膜上像が脳にて融像立体視される過程に注目、レンズのスペックと光学特性を最大限に活かすよう調整を行います。またメガネレンズ加工において、使用フレーム(玉型形状カーブ、溝位置等)・レンズ・度数を考慮し、美しく映える「美顔加工」を実施。
コーディネートについては「日常を彩るハレ
メガネ」をコンセプトに、(ショーケース的な華やかさでだけを追い求めず)そのお客様の個性・魅力を引き出す、「メガネをかけて、日常を楽しく素敵なハレ(晴れ)にする」コーディネート提案をお手伝いします。肌質&カラー、お顔の造形、骨格、個性&アイデンティティ等。特にレンズカラーは、肌カラー(肌色補正含む)とのマッチングはとても大切です
補聴器は、お客様とその選択補聴器の特性を最大限に活かすように、聴力等の特性を考慮、「調音」に拘り、お合わせします。音楽現場における「マスタリング(mastering)」のイメージです。人の声の音像や音量、音質を整え、補聴器を快適にお使い頂けるよう調整・提供などお手伝いします
お困りのことなどありましたら、何なりとご相談くださいませ。どうぞよろしくお願い申し上げます
国内外に展開する大手メガネチェーンに30年余勤務。店舗管理業務と並行して自身は、技術認定評定員として、メガネのフィッティング調整・作製加工・コーディネート等指導。また、パーソナルカラーを基にした「カラーソムリエ」初代認定者として活躍。お客様からの評価で決められる「プラチナ認定(当時従業員数約3000名中数名)」表彰。また30年に渡り補聴器取り扱い。退社後2020年8月1日「メガネLab.K(メガネラボケイ)」開業。うさぎ店長として現在に至る